横浜戸塚バプテスト教会

Japan Baptist Convention Yokohama Totsuka Baptist Church

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週報巻頭言 (2016年10月9日)

      2016/10/10

聖書『使徒言行録7章1〜3節』
大祭司が「訴えのとおりか」と尋ねた。そこで、ステファノは言った。「兄弟であり父である皆さん、聞いてください。わたしたちの父アブラハムがメソポタミヤにいて、まだハランに住んでいなかったとき、栄光の神が現れ、『あなたの土地と親族を離れ、わたしが示す土地に行け』と言われました。」

約束を果たす神
「温故知新」という言葉があります。中国の古いことわざで、孔子が昔(故)のことをよく学び(温め)、それを通して新しい知識を習得するようにと、教師の立場に立つ者へ語った言葉です。わたしたちキリスト者は、「温故知信」であり、新旧約聖書を通して、語り継がれた先達者による神への信仰を知り、我が人生にも信仰によって神の祝福が等しく与えられることを聖書から教えられています。
ステファノは聖書の信仰に倣って歩んだ最初の殉教者です。ステファノは12使徒でなく、教会の給仕を担うため選ばれた一人の執事でしたが、神殿と律法とを冒涜したとの罪で捕らえられ、最高法院で裁判にかけられます。その時、彼は人々の脅しに屈するのでも、自己弁護するでもなく、聖霊に導かれ、ただ自分が聖書から示された信仰を人々に率直に語ったのです。
ステファノは、信仰の父祖アブラハムが神の語かけ、「あなたの土地と親族を離れ、わたしが示す土地へ行け(使徒7:3)」との命令に従った出来事を語ります。そして、ヨセフについて「神はヨセフを離れず、あらゆる苦難から助け出して、エジプト王ファラオのもとで恵みと知恵をお授けになった(使7:9-10)」ことについて語っています。アブラハムは、自らの決断によって困難な人生を選び取り、神の祝福を自分とその子孫へと受け継いでいきました。一方ヨセフは、自ら願っていたような人生ではなく、最初は苦難の人生でした。しかし、実は神が苦難の中から想像を超える祝福をヨセフとその子孫に与えられたのです。アブラハムのように神の言葉を聴いて、恐れず主を信頼し歩み出す信仰。また、ヨセフのように、思わぬ人生の苦難を通される時があっても、必ず神が万事を益へと変えて下さることを受け止める信仰。この二つの信仰はイエス・キリストの十字架と復活の信仰と言えます。どんな時もアブラハムの信仰、ヨセフの信仰、そして、キリスト信仰を与えてくださいと祈りつつ共に信仰の歩みを続けましょう。
牧師 堀野浩嗣

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